愛され続ける美しさ!
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」と一粒のピアス

オランダ美術を代表する画家、フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」をご存知でしょうか。
見る人を魅了する光や影、青、そして、光る真珠が印象的です。
映画化された作品では、主人公の耳元を飾った美しいパールピアスが注目され、今も世界中の女性から愛され続けています。

オランダ絵画の魔術師!
フェルメールの青と光

ヨハネス・フェルメールは、17世紀オランダ絵画の黄金時代において、最も優れた作品を生み出した画家です。
1632年に、オランダ西部の南ホラント州にあるデルフトで生まれ、生涯をそこで過ごしましたが、詳細は明らかになっておりません。
フェルメールが描く絵画には、いつも優しい光と静けさが満ちており、映像のように映る手法や、綿密な空間表現は、独特なスタイルとして多くの人々を魅了してきました。
また、フェルメールの作品に多く見られる幻の青「フェルメール・ブルー」は、宝石の絵画と表現するにふさわしい鮮やかさでもあります。
43年の人生で残した作品は30数点ほどでしたが「オランダの光の巨匠」と呼ばれた彼が表現した光は、今もすべての作品の中で生き続けているのです。

まるで絵画の世界観!
映画「真珠の耳飾りの少女」

世界的に名高いフェルメールの傑作といえば「真珠の耳飾りの少女」でしょう。
この作品はアメリカ人作家により小説化され、ベストセラーとなり、後に映画化されました。
絵画のモデルとなった少女は、その映画の中でフェルメール家の使用人として登場します。
絵画に対して隠れた才能を持っていた少女は、いつしか妻子あるフェルメールの弟子のような存在となり、お互いを支え合い理解し合える、運命の相手だと思い始めるのです。
プラトニックな愛と、フェルメールがアトリエで描く少女の肖像画ができるまでの記録とも言えます。
どこを切り取っても絵画のような世界観、そしてフェルメールが描き続けた光と影が、忠実に再現されている美しい作品です。

主人公の耳元を飾った「パールドコタラッテ」の揺れるフレンチピアス

フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」を印象付けているのが、少女の髪を包む青いターバンと、美しい真珠の耳飾りです。
映画では、主人公である女優の耳元を飾った、フランス製のパールピアスが注目を浴びました。耳元で揺れ動くティアドロップ型の一粒パール、虹色に光る輝きはクチュールパールでしか表現できない美しさを放ちます。
そのすべては、フランスのパール職人によって生み出され、「パールドコタラッテ」のロングセラーアイテムとして、世界中の女性から愛され続けています。
手に取ると、フェルメールの世界へ吸い込まれていくような、真珠の耳飾りを身に着けた少女に出会えるような、不思議な感覚に包まれることでしょう。